アトリエ銘苅ベース

かつて沖縄にあったジァンジァンや沖映のような、地域の皆さまに愛される民間劇場として、沖縄の文化・芸術を盛り上げたい。そんな思いから私たちは劇場づくりを始めました。

全国各地の劇場に学び、自分たちで稽古場を劇場にリノベーションし、2017年8月、アトリエ銘苅ベースを小劇場としてオープンしました。

演劇・ダンス・伝統芸能などの舞台芸術上演を中心として小劇場です。その他に落語やトークショー、お笑いライブなども開催可能です。

概要

面積 :115㎡ 幅8.1m×奥行14.2m×天高3.2m

利用可能時間:07:00~25:00(公演は22:00まで)

運営団体:(一社)おきなわ芸術文化の箱

座席数:椅子使用時74席/最大100席(桟敷席等設営時) 客席アレンジ可能

※舞台床面 リノリウム

※劇場内は飲食可能

※2階にレジデンス施設(宿泊2部屋・定員8名・キッチン・シャワー・トイレ)、小稽古場(12畳)あり

【劇場内画像】

【ホワイエ・叩き場・外観】

【2階レジデンス・稽古場】

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沖縄の小屋の歴史と、これらからの思い

戦後の沖縄演劇界は収容所に建てられた簡易舞台から始まりました。

 

家も家族も失った人々から笑顔は消えいきました、そんな様子を見た役者たちは少しでも心の支えになろう、みんなの笑顔を取り戻そうと、瓦礫を集め簡易舞台を建て舞踊や芝居を披露しました。

 

それを見た人々の冷え切った心に暖かさと笑顔が戻っていきました。

 

その後占領地となった沖縄はアメリカ政府の指示で諮詢会を設置しその中の文化部が沖縄政府立劇団「松竹梅」を旗揚げし本島内の巡回公演を行い皆の中に芝居が浸透していきました。

 

こうした歴史から、沖縄の娯楽は「沖縄芝居」が大きく繁栄し民間の劇場があちこちに建てられました。

その後映画の登場で多くの芝居小屋は映画館へと変化していき、復帰後そのスピードはさらに加速していき民間の劇場は消えていきました。

 

そんな中1980年「沖縄ジァンジァン」ができ、実験的な催し物が多く企画され県外からの作品も多く上演されていったことで、沖縄の文化発展に大きく影響を与えたと思います。そんなジァンジァンも2000年閉館、沖縄で芝居を行うのは公共のホールしかなくなってしまいました。

 

それでも2003年あたりから劇団が立ち上がっていきます、場所を公民館やライブハウスに変え活動していました。2011年に「わが街の小劇場」というキャパ50の小劇場を福永氏が開設、これをきっかけに劇団がいくつも生まれ始めました。

 

これまで定期的に公演を打っていた大手の劇団のおかげもあって演劇人口は増えていきました。そして2017年「アトリエ銘苅ベース」をオープン!

 

これまでの歴史や、全国で頑張っている小劇場を視察研究させていただく中で、芝居の持つ魅力・力を、我が「アトリエ銘苅ベース」から発信していく。

アジアの中心という地の利を活かし国内外に発信していくことが大切だと痛感しています。

 

そのため、空間としての提供だけでなく、アーチスト滞在型の劇場、気軽に足を運んでもらえる劇場を目指し、企画運営してまいります。皆様どうぞ期待し応援してださい。

 

当山彰一(俳優・演出・舞台屋/おきなわ芸術文化の箱理事)           


アトリエ銘苅ベースはたくさんの人の想いと、ご協力により完成いたしました。


アトリエ銘苅ベースロゴのご紹介

2017年7月からオープンした銘苅ベース。

 

これまでも、そしてこれからも、沖縄の開かれた場所でありますように。

ジャンルは関係なく、誰もがこの場所の特性を活かし、誰もが発信できますように、そして誰もがそれを受け取ることができますように、そんな場所をここにいる私たちが創っていきたい。

 

そんな願いと、この先の未来にむけた私たちのイマジネーションがまさにカタチになったデザインです。

ロゴマークは「銘苅」の「M」をかたちづくり、そのかたちは「ひらかれた劇場」をイメージしています。そこに添えられた4色は「ひらかれた劇場」にさらに立体感を与えます。

さらに4つのパーツは組み合わせ方を変えることで、別なる「なにか」のかたちをとることもできます。

そんなロゴマークのような、人々の想像力の可能性を、信じていける場所になればいいなと思います。

 

新しいロゴマークとともに、これからもアトリエ銘苅ベースを、どうぞ宜しくお願いします。